【ぶなしめじ】

|
 |
ぶなしめじは他の空調栽培のきのこ類に比べ培養日数が長く、しかも、発生時にはマンジュウ掻きにより、接種源より直接きのこを発生させることから、接種した種菌の乾燥には特に注意の必要なきのこであります。それゆえ、培養後半、ならびに芽出し時の湿度管理には細心の注意を払うことが大切です。
◆ぶなしめじの詳しい情報◆
|
|
品種
|
培養日数
|
特長
|
販売品目
|
|
KX-BS022号
|
85〜90日間
|
丸山形・中肉・暗黄褐色、斑紋は中・不明瞭、苦味は弱
|
種菌850cc
|
※当社で取り扱っておりますぶなしめじの品種に関しては、
こちらを御覧下さい。
1、培地調製
|
・培地基材としては堆積したスギオガコを使用し、スギオガコ:コーンコブ=8.5:1.5(容積比、30g/850ccビンが目安)に混合して使用する。
・栄養源は、米ヌカ:フスマ:オカラ=6:2:2(重量比)の割合で混合して、1ビン当り100g/850ccを添加する。
・含水率は、65%を目標に調整する。
|
培地撹拌用ミキサー
|
|
2、充填
・培地の充填量は、850ccブロービンに510±10g(内容量)となるように充填する。
|
充填機
|
|
3、殺菌
・常圧殺菌は、培地内温度が98℃以上になってから、4時間継続する。
・高圧殺菌は、培地内温度が120℃に達してから、60分間(有効殺菌時間)保持する。
釜温度を目安とする場合には、90分間(850ccビン)の保持を実施する。ぶなしめじ栽培においては、高圧殺菌が理想である。
|
高圧殺菌釜
|
4、放冷
・必ずクリーンな環境下で、培地温度が20℃以下となるまで冷却する。(常圧殺菌の場合は、培地の急冷に留意)
・戻り空気による吸い込み汚染に注意する。
|
5、接種
・種菌の接種量は、1ビン当り20〜25ccを目安とし、850cc種菌ビン1本当たりで約40本に接種する。
・接種作業は無菌操作に徹して、スピーディーに行う。
|
種菌接種機
|
6、培養管理・温度は、16〜18℃(ビン間温度19〜20℃)で50日間管理し、更に20℃(ビン間温度22〜23℃)に昇温して35〜40日間培養(熟成)管理を継続する。(ビン間温度を23℃以上にしない)
温度管理は、ビン間温度での管理を基本とする。(室温は目安温度とし、ビン間温度との較差に注意)
・湿度は、前期培養は60〜70%、後期培養は70〜80%で管理する。(培養後半の乾燥に注意)
・CO
2濃度は、2,500ppm以下で管理する。
・照度は、極力暗黒培養で管理する。(点検時以外は照明不要)
・期間は、85〜90日間。
7、菌掻き
|
・発芽の同調化を図る目的で、必ずマンジュウ掻き法による菌掻きを実施する。
・菌掻き後は、3〜5時間の注水処理を行う。ただし、菌床への注水操作は、高温となるような場所を避けて管理し、余剰水は廃棄する。 ・菌掻き機は、作業の都度必ず清掃と消毒を心掛け、専用の部屋を設けて実施する。(掻き出し作業との混同を避ける)
|
|
|
マンジュウ掻き法による菌掻きを行った状態
|
8、芽出し管理
・温度は、13〜16℃で管理する。
・湿度は、90%以上で管理し、特に菌掻き直後の乾燥に注意する。
・CO
2濃度は、2,000〜3,000ppm以下で管理する。
・照度は、30〜100Luxで、昼間のみの点灯管理とする。
・期間は、7〜10日間で、タイベックシートあるいは有孔ポリシート等による被覆芽出しを行う。

|
※被覆材の除去目安は、きのこの柄が5mm程度に伸長した時期とし、やや遅めに除去する。
|
|
|
被覆材除去の適期となった原基の生育状態
|
9、生育管理
・温度は、12〜14℃の範囲で管理する。
・湿度は、80〜90%で管理する。
・CO
2濃度は、芽出し同様、2,000〜3,000ppmとやや高めに管理する。
※CO
2濃度が低過ぎると小開きし易くなるので、注意する。
|
・照度は、200〜500Luxで、傘が形成され、淡黒色に着色し始めた時期を目安に連続照射、もしくは時差点灯などのタイマー制御で管理する。
※ぶなしめじは屈光性が強いことから、生育中のきのこに光が均一に照射されるよう、蛍光灯の配置に留意する。
・期間は、被覆材を取り除いた後、10〜12日間継続して管理する。
※ぶなしめじは一般的に、芽出しと生育管理を同一の部屋で行い、発生棚の上段を芽出しに、下段を生育として管理する。その際の照明は、下段の棚のみの点灯で管理する。
|
|
|
10、収穫
・菌傘に丸みが残っている状態で、株ごと収穫する。
・菌掻き後から、21〜23日目で収穫が可能となる。(生育温度等により、収穫日数は異なる)
・1ビン当たりの発生量は、180〜200gである。
|
|