株式会社キノックス

きのこの豆知識・その2

きのこの生活型による分類

きのこは栄養の摂取方法の違いによって、「腐生菌」と「共生菌」とに大きく分けられますが、共生菌に関しては植物との係わり合いの違いから「寄生菌」と「菌根菌」とにさらに分かれます。「腐生菌」は植物や動物などの遺体の有機物を分解して養分を吸収する菌類で、しいたけやなめこなど人工栽培が可能とされているきのこが含まれます。共生菌のグループ内の寄生菌は、生きた動植物や他の菌類に寄生して宿主から養分を吸収する菌類であり、寄生された宿主はやがて死んでしまいます。ナラタケは生きた樹木に、冬虫夏草と言われるきのこは昆虫から養分を吸収して生育する寄生菌の代表的なきのこです。また、樹木の根と「菌根」を形成して生活するもうひとつの共生菌である菌根菌は、樹木の根の表面を覆って乾燥などの種々のストレスから植物の根を護ると共に窒素やリンなどの養分を植物に供給し、その代替として生育に必要な炭水化物やビタミンなどを植物から供給されることで互いに助け合いながら生活を営んでいるのです。


きのこの生活型分類

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きのこの生活型による詳細分類

●腐生型きのこ
腐生型きのこ


●共生型きのこ
共生型きのこ