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Panellus serotinus( Pers.:Fr.)Kuhn. 

 むきたけはキシメジ科ワサビタケ属のきのこで、野生では秋〜晩秋にかけて、ブナやミズナラなどの広葉樹の切り株や倒木などに多数重なり合って発生し、沖縄を除く日本全土で見ることのできる、木材腐朽性のきのこである。傘の大きさは5〜15cm、腎臓型で、表面に微毛を有し、粘性がある。傘の表皮と肉の間にはゼラチン層があることから、表皮が剥がれ易い特徴を有している。学名は発生時期が遅いことに因んで、また、和名は傘の表皮が剥がれ易いという特有の特徴から命名されたものである。
 東北地方などでは味に癖がなく、ゼラチン質のボリュームのある肉質が昔から人気で、原木を用いた自家用栽培が古くから行われている。原木栽培以外にオガコによる菌床栽培も可能であることが判明している。
 近縁種に毒きのこの「ツキヨタケ」があり、毎年のように中毒例が報告されていることから、野生種を採取する場合には注意が必要である(菌柄のツバ様の突起帯や菌傘表面の微毛、更には菌柄断面の黒いシミなどで区別が可能)。