株式会社キノックス

きのこの詳しい情報【ヒマラヤヒラタケ】きのこの品種

古くから食用として親しまれてきた美味しいきのこ類を主体に人工栽培化に向けた研究を行ってきた成果として、現在11種類の野生きのこ種菌を提供いたしております。いずれのきのこにおいても健康維持のための機能性を有していることが判明して来ていることから、これからの消費の伸びが期待されるきのこであります。

ヒマラヤヒラタケ

【ヒマラヤヒラタケ】

Pleurotusu sp.

 ヒマラヤヒラタケは形態的にはひらたけ(Pleurotusu ostreatus )に類似するが、ひらたけとは交配せず、うすひらたけ(Pleurotusu pulmonarius )との交配が可能であることから、ひらたけよりはむしろうすひらたけの仲間(亜種)のきのこである。しかし、一般的なうすひらたけに比較して、傘の大きさが5~15cmとかなり大型で(ひらたけよりも一回り大型)、傘肉も厚くしっかりしており、傘の色も灰褐色と濃く、外観的にはひらたけに近い形状をしている。ひらたけに比べ発生時期が春~秋と広範囲で、子実体の発生温度幅が広いことなどが大きな特徴である。
 ヒマラヤヒラタケが属するうすひらたけグループには生育環境により種々の変種が存在し、一時Pleurotusu sajor-caju の和名として命名された時期もあったが、1992年に根田らによりP.sajor-caju とはまったく異なるきのこであることが指摘され、近年はP. sajor-caju (ネッタイカワキタケ)とは区別されるようになった。
 ヒマラヤヒラタケは栽培が簡単で、高温でも発生する優秀な食用きのこであることから、マレーシアやタイなど世界中で広く栽培されており、日本においても今後の消費の伸びが期待される。

その他のきのこに戻る