きのこの雑学・まいたけの雑学
まいたけの人工栽培の開発について


 「まいたけ」の原木を使用した人工栽培は、1950年頃から種菌メーカーなどで試験が行われるようになったのですが、「なめこ」の原木栽培と同様な方法であったことから、成功はしませんでした。しかし、東北地方できのこを栽培しているが篤農家が1970年頃に土に埋め込んで発生させる栽培方法に成功したのをきっかけに、1972年頃から福島県の公設試験場での試験が本格的に開始されるようになり、ビン容器で培養した菌床を土に埋め込む栽培法が確立されたのです。この技術が1977年に学会発表されたことを契機に、製糖会社や種菌メーカー、さらには各県の試験場などで研究が進められ、4〜5Kgの大型培地を使用した発生棚での自然栽培が始まるようになりました。しかし、培地を大型化しても乾燥などのためになかなか発生が安定しなかったことから、2〜3Kgの中型培地を5〜6月に林内や畑地に埋め込む方式が実用化されるようになったのです。この方法は「地伏せ」方式と呼ばれ、マイタケの自然栽培技術として現在も採用されています。1980年頃になるとマイタケの生育環境コントロール技術の研究も進み、林内での自然発生から空調機器類で温度と湿度、さらにはCO2濃度を調整して室内で栽培する方法が普及するようになりました。この頃になると袋(2.5Kg)以外にビン容器(1,000ml)で栽培する技術も確立されるようになったのです。85年頃からはフィルター付き専用栽培袋が開発され、施設空調型の栽培技術がさらに安定化するようになったことで、大規模で生産する企業が出現するようになり、安定して大量に市場へ出荷されるようになりました。1995年頃からはこれまでボリューム感に欠けることで敬遠されていたビン容器での栽培も、大規模栽培に伴う機械化が可能なことから、ビン栽培用の専用品種の開発も行われ、大手企業の参入がさらに加速されるようになったのです。生産量が急激に増加したことで、現在では43,000tと「えのきたけ」や「ぶなしめじ」、「しいたけ」に次ぐ第4位の座を占めるまでに成長したのです。因みに、このような工場化栽培の流れとは対照的に、原木を殺菌して土に埋め込んで栽培する「短木栽培」の技術も近年では普及するようになってきており、品質や食味が天然の「まいたけ」とほとんど変わらないことから、本物志向のお土産品として観光地などでの販売用に、他のきのこの副業として栽培されるようにもなっています。




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