きのこの雑学・なめこの雑学
あらげきくらげの調理について


 近年の人工栽培用のきのこ種菌は、品種開発競争が激化した結果として、群内交配や組織分離の繰り返しにより、遺伝子プールが狭窄化している傾向にあります。その結果として、特になめこ種菌においては、菌株の劣化スピードが年々早まってきており、品種としての性能維持が困難な状況となっています。種菌の「劣化」による発生トラブルは、きのこ専業経営における危機的状況を招き兼ねないことから、新しい品種を開発する以上に、開発した種菌の性能を如何に維持して行くかが重要な課題となっているのです。
  そもそもきのこの種菌において性能が安定しない原因は、菌糸の交配後の核の挙動に原因があると言えます。動物や植物は一般的には交配後は2つの核が直ちに融合して1つの安定した核(2n:複相核)になるのですが、きのこの場合、1つの細胞内に移動した2つの核は融合することなく、「同居」状態(n+n:重相核)を続ける特性があるのです。そのため、何らかのストレスが加わることで本来融合するはずではないものが融合(体細胞組み換え)したり、1つの核が脱落(脱2核化)してしまったりして遺伝的特性や子実体形成能力が大きく変化(劣化)してしまうのです。
 このようなきのこの生理特性を配慮し、これまでの自然条件下での栽培と異なり、栽培サイクルが固定されている施設空調型の工場化栽培においては、菌株の性能維持が極めて重要で、育種開発においても最優先に取り組まなければならない課題となっています。そのためには、従来のような継代培養による菌株の保存に代わって、長期間に亘って遺伝的性質を変化させることなく、特性を維持することの可能な新しい保存技術の開発が求められているのです。 
 近年、増加傾向にあるきのこの工場化栽培に対応するため、これまでの継代培養に代わって-80℃以下での菌株の凍結保存技術が開発されるようになってきていますが、 凍結方法や保存温度などによって解凍後の菌株性能にバラツキの見られることが判明していることから、未だ万全な保存技術にはなっていないのが現状です。これからのきのこ産業界の盤石化のためには、これまでとはまったく異なる菌株性能維持のための、独創的な保存技術の開発が求められていると言えます。





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