株式会社キノックス

原木しいたけ発生トラブル事例

症  状

原  因

対  策

1)キノコが発生しない

極端な未熟榾木の状態で、発生を行っている。

原基の形成がなされていない状態で発生を行っている。

・追熟管理を徹底させ、榾木の熟度を高めるようにする。

・原基形成管理を徹底させる(原基の生存期間にも注意する)。

2) 芽数が少ない

・原基形成管理が不十分である。

・原基肥大を促す物理的な刺激が不足している。

・原基の生存サイクルがミスマッチとなっている。

・18~20℃での原基形成管理を励行する。

・散水と低温ショックを同時に印加する(12℃以下の低温を3~5日間連続)。

・1週間ずらして、再度浸水する。

3) 芽は切るが、先端が割れてそれ以上生育しない

・榾木が熟度不足状態となっている。

・散水過多による内部酸欠となっている。

・枯死した芽を取り除き、追熟管理を徹底する。

・榾木の水抜きを行ってから、追熟管理を行う(2週間目安)。

4) 発生過多で、キノコが細かい

・榾木が過熟状態となっている。

・発生刺激が過剰となっている。

・搬入後直ちに散水刺激を与えずに、5日間程度静置して移動刺激を和らげてから使用する。

・浸水時間を短縮し、散水も控えめとする。

5) 菌傘の変形が多い

・榾木が熟度不足となっている(未熟奇形)。

・榾木の水抜きを行い、追熟管理を徹底する。

6) キノコが株状に発生する

・榾木が熟度不足(未熟榾)となっている。

・榾木の水抜きを行い、追熟管理を徹底する。

7) 菌傘表面に凹凸の奇形が多い

・発生時に低温の影響を受けている。

・発生温度幅が大き過ぎる。

・5℃以下の低温にしない。

・10℃以上の温度幅を与えない。

8) 菌傘が△型になる

・換気不良となっている。

・発生温度が高過ぎる。

・CO2濃度を1,500ppm以下とする。

・25℃以上の高温にしない。

9) 菌傘の色が黒っぽい

・収穫前の散水で、湿度が高い(湿度が常に90%以上)。

・発生温度が低過ぎる。

・収穫終了後の散水に切り替える(換気でキノコを乾かしてから収穫する)。

・10℃以下の発生温度にしない(15~18℃が理想)。

10) ボウズ茸が発生する

・榾木が熟度不足となっている(未熟榾)。

・無理な発生は行わず、榾木の追熟管理を心掛ける(榾木の水抜きを行うと回復が早まる)。

11) 菌柄が長い

・発生温度が高い。

・換気不良となっている。

・室内が暗い。

・25℃以上にしない。

・CO2濃度を1,500ppm以上にしない。

・50Lux以上を維持する。

12) 菌柄下部(石突き)が肥大する

・未熟子実体となっている。

・原基形成時に高温障害を受けている。

・榾木の熟度促進を励行する(20℃で2週間の休養)。

・原基形成時の高温(25℃以上)に注意する。

13) 菌柄や傘のリン被が毛羽立つ

・発生温度が低い。

・換気が足りない。

・5℃以下にしない。

・CO2濃度を1,500ppm以内とする。

14) 石突きが褐変する

・発芽時に散水過多となっている。

・榾木の含水率が高い。

・発芽後の散水を控えめとする。

・浸水時間を短く調整する。

15) キノコが小開きする

・発生温度が高過ぎる。

・発芽数が多過ぎる。

・榾木が吸水不足の状態となっている。

・18℃以下を維持する。

・発芽刺激を抑制する(浸水時間、移動刺激の抑制)。

・収穫終了後の休養で、十分に榾木へ吸水させる(浸水休養)。

16) 3番以降が発生しない

・休養管理が不良なため、原基が形成されない状態となっている。

・収穫後の休養管理(20℃で20日間)と原基形成管理(休養に同じ)の2つを徹底する。

17) 芽に青カビが発生する

・榾木の熟度不良で正常な原基となっていない。

・発生室の湿度が常時高い状態となっている。

・水抜きを行い、追熟の管理を心掛ける(健全榾木の育成)。

・換気により生育室の湿度を低めに管理する。

18) 榾木表面に青カビ等の害菌が発生する

・発生室の温度が高く、特に湿度が常に高い状態となっている。

・健全な榾木に仕上がっていない可能性がある。

・生育温度は23℃以下を維持し、換気回数を増やして「乾/湿」の湿度較差を大きく付けて管理する。

・発生したカビは、必ず水で洗い流し、榾木から水を抜く。

19) キノコの収穫跡に青カビが発生する

・生育室内の空気循環が悪く、湿度が高い状態となっている。

・収穫は石突きを残さずにもぎ取りとし、3日間程度榾木を乾かし気味に管理する。

20) 収穫終了後の榾木が軟化する

・生育室の湿度と温度が高く、病害(バクテリア)の感染が疑われる。

・室外へ早期に搬出し、湿度を下げて榾木から水を抜き、早めに乾燥させる。

※品種によって特性が異なるため、一般的な品種(中温菌)を対象とした対策について記載したものである。

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