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Pholiota nameko (T.Ito)S.Ito & Imai in Imai

 なめこは、モエギタケ科スギタケ属のきのこで、秋〜晩秋にブナなどの広葉樹の倒木などに発生し、強いゼラチン状のヌメリを有する木材腐朽菌で、北海道、東北地方などで特に人気のきのこである。傘の大きさは3〜8cm、傘色は茶褐色で、表面は著しい粘液に覆われている。和名は特有のヌメリに因んで命名されたものであり、学名も和名がそのまま採用されている、まさに日本特産のきのこである。
 人工栽培のきのこ類の中では唯一「ヌメリ」が特長で、この「ヌメリ」の成分は、一般的に「ムチン」と呼ばれるガラクツロン酸を主成分として脱水縮合した食物繊維の一種の「粘液多糖体」で、他では類のないなめこ特有の大きな特徴である。ネバネバしていることから薬用研究の対象になり難いきのこではあるが、以前に行なわれた国立がんセンターの抗ガン試験において、なめこの熱水抽出物が、マツタケ(食用きのこ類の中で最も高い抗腫瘍活性)に次いで高い抗腫瘍活性を有していることが判明しており、また、最近の研究においても、タンパク質の消化、吸収の促進効果による肝臓の保護作用や血流改善による動脈硬化の予防効果などが判明している。