きのこの雑学・きのこ驚きの秘密
ヤマンバノカミノケ


 「ヤマンバノカミノケ」というきのこがあると聞いたのですが、一体どのようなきのこなのでしょうか?
 ヤマンバノカミノケ(山姥の髪の毛)とは、特定のきのこ(子実体)を指す名前ではなく、樹木(小枝)や落葉上に「根状菌糸束」と呼ばれる独特の黒い光沢を持った太くて硬いひも状の菌糸の束に対して、伝説の奥山に棲む老婆の妖怪である「山姥(ヤマンバ)」の髪の毛になぞらえて命名されたものなのです。
 この黒色の根状菌糸束を形成するきのこには、ホウライタケ属やナラタケ属、さらには子のう菌であるマメザヤタケ属のきのこが含まれ、林内一面に網目状に伸びることもあれば、数メートルの長さに達するものまであります。通常、きのこの菌糸は乾燥に弱いのですが、ヤマンバノカミノケと呼ばれる菌糸束は細胞壁の厚い丈夫な菌糸が束の外側を保護していることから、乾燥や他の微生物からの攻撃に対して強靭な構造となっています。
 因みに、ヤマンバノカミノケの子実体を発見し、根状菌糸束であることを日本で始めて明らかにしたのは、世界的な博物学者として知られている南方熊楠です。ヤマンバノカミノケは丈夫で腐り難いことから、アフリカのギニヤやマレー半島の原住民などは織物に利用しており、日本では半永久的に光沢があることから、神社やお寺などの「宝物」として奉納しているところもあるようです。

山姥の髪の毛画像
 写真引用文献
 きのこ博物館(2003年)
 著者:根田仁、発行所:八坂書房会




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