株式会社キノックス

きのこの雑学・ひらたけの雑学

生産流通について

これまでの「ひらたけ」の生産量の推移は、下記の表1の通りです。昭和49年頃から栽培が始まり、平成元年の35,716tをピークに、その後生産量が激減してしまいまいた。減少の主な原因は、形状の類似した「ぶなしめじ」の栽培が開始されるようになったことによるものです。「ぶなしめじ」は「ひらたけ」と比較して日持ちが良好であることから、一気に生産量を拡大させた結果、平成3年を機に消費量が完全に逆転してしまったのです。それ以来、生産は減少の一途を辿っているのですが、ここまで急激に生産量が減少してしまった理由は、生産者が種菌の拡大培養を繰り返したために、種菌メーカーが品種開発から完全に撤退してしまったことが大きな要因となっているのです。性能の安定した種菌の入手が困難となってしまったことで、発生が不安定となり、経営を持続することが出来なくなってしまったのです。昔から美味しいきのことして知られていますので、「ひらたけ」栽培の復活を望む声も聞かれるようになっています。

(表1)ひらたけ生産量の年次別推移

年度 昭和49 50 51 52 53 54 55 56 57
生産量 3,498 4,761 6,621 7,553 10,751 11,205 12,060 13,079 14,396

 

58 59 60 61 62 63 平成元年 2 3 4
18,305 21,712 26,211 29,746 32,188 34,838 35,716 33,475 30,866 28,100

 

5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
23,608 20,441 17,166 14,369 13,243 11,731 9,944 8,546 6,796 5,800

 

15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
5,210 4,655 4,074 3,384 3,024 2,578 2,424 2,535 2,082 1,883