きのこの雑学・エリンギの雑学
エリンギの人工栽培の歴史について

 エリンギはヨーロッパ原産のきのこで、学問上定着した和名は無く、かつては生産者が「じょうねんぼう」、「かおりひらたけ」、「みやましめじ」、「白あわび茸」などの勝手な商品名を付けて販売された時期があったのですが、平成10年の種苗法改正時に学名の種小名をそのままカタカナ読みして正式に採用されるようになった経緯があります。ヒラタケ属の中では最も食味性に優れていると言われ、ヨーロッパ、特にイタリアでは昔から大変人気の高いきのこです。本来は腐生型に属するきのこですが、木材腐朽力も併有して大変日持ちが良好であることから、オガコなどによる人工栽培化の研究が平成2年頃から公設試験研究機関などで行われるようになり、その後、急速に生産量が増加するようになったのです。

 日本には台湾経由(台湾でも盛んに栽培されている)できのこが持ち込まれ、人工栽培化に向けた研究が行われるようになりました。実用化に向けた栽培研究は、公的な研究機関としては愛知県林業センターで始まったのが最初だと言われ、その後ほぼ時期を同時にして種菌メーカーなどの民間研究機関においても積極的に施設空調型での栽培技術確立に向けた研究が行われるようになり、平成6年頃からは学会などにおいて種々の研究成果が発表されるようになりました。しかし、昭和58年(1983年)に発表されたドイツのHILBERの論文の中にエリンギのセリ科植物に対する病原性についての記述のあることが指摘されてから、その取扱い上の問題点が議論されるようになって一時研究が低迷するようになってしまったのです。しかし、公設試での確認試験や海外での報告例などをもとに、これまでの人工栽培きのこ以上に問題となることはないとの判断で、研究開発が再開・継続されるようになったという経緯があります。

 長野県と新潟県の大手企業が本格的に栽培に取り組むようになったことと、これら企業の消費者への宣伝効果が功を奏し、現在では、40,000t以上を誇る生産量となり、平成8年の本格栽培が始まった当初に比べると過去17年間で約20倍以上の生産量にまで急増するようになったのです。まさに新品目のきのことしては異例の生産拡大で、人気の高さを物語っています。要因としては、天ぷらや炒め物など「しいたけ」の代替えとなるような調理法の可能なボリューム感のきのこであることと、 日持ちが良好なために販売面でのメリットとの相乗作用で、 商材として受け入れ易かったのではないかと思われます。






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