きのこの雑学・まいたけの雑学
  まいたけの栽培相談


Q6:形成された原基がなかなか生長しないのですが?

 「まいたけ」は形成された原基が生育環境にデリケートなきのこであることから、原基が生長しない理由としては、以下の5つの原因が考えられます。

①発生操作のタイミングと方法に問題がある場合
 袋内で形成された原基に急激な環境変化を与えてしまうと、原基の生育がストップしてしまい、傘を形成するまでに至らないことがあります。そのため、「まいたけ」の発生操作においては、原基が形成された後のフィルター部のカット方法と時期が極めて重要となります。具体的には、十分に原基が生長した段階(着色具合と発芽水で判断)で、袋内の湿度と炭酸ガスの環境を急激に変化させることのないようにするため、一気に袋口を切除しないように注意することが大切です。

②原基に衝撃を与えてしまった場合
  袋内で形成された初期の原基は、刺激に極めて敏感な状況にあります。そのため、発生操作のタイミングの他、外部からの移動刺激など強い物理的刺激を受けてしまった場合などには、原基の生育が停止してしまうことがあります。それゆえ、まいたけ栽培において、培養後半で原基を形成させてから生育室へ移動する場合は、特に移動の際に原基に強い刺激を与えないよう注意が必要です。理想的には、培養室でそのまま芽出しを行うのではなく、培養と芽出しを分離して、原基形成前に芽出室(生育室でも可)へ移動してから照明刺激などで原基を形成させ、移動することなく発生操作を行うようにすることです。

③病害感染してしまった場合
  発生操作後に、室内の累積汚染などで原基がバクテリアなどの病害感染を受けてしまった場合などは、やはり原基の生育が停止してしまい、「赤水」を生じて大きく生長することができません。そのため、発生操作においては、原基に直接天井や棚の水滴が落下しないようフィルター部をカットする際には注意が必要となります。また、他のきのこに比べて「まいたけ」は生育温度がやや高めの傾向にありますので、室内の累積汚染には十分な注意が必要で、加湿器やクーラー室内機の汚染など室内の定期的な洗浄や消毒を心がける必要があります。

④生育管理が不適切な場合
  袋内で生長した原基は、やがてカット部分から大きくなって袋の外で傘を開くようになるのですが、生育室の湿度や炭酸ガスの管理が不適切な場合には、原基の生長が途中でストップしてしまうことがあります。そのため、生育室の湿度は、80~98%と高めに管理しますが、常時95%以上の高い湿度環境を維持した場合には、病害発生の原因となるばかりでなく、酸欠環境となり易いことから、乾/湿の湿度較差を大きく付けて管理することが重要です。また、炭酸ガスに関しては、栽培きのこの中では最も炭酸ガスに敏感であることから、常に1,000ppm前後を保つように換気のコントロールを行うことがポイントとなります。

⑤菌床の熟成が十分でない場合
  他のきのこと同様、「まいたけ」の場合も菌床の熟度が十分でない場合には、原基の生育が思わしくありません。きのこが大きく育つためには、菌糸体内に子実体を生長させるために必要な十分な養分を蓄積する必要があります。その養分の蓄積が十分でない場合、すなわち未熟菌床においては、形成された原基を大きく育て上げることが出来なくなってしまいます。正常にきのこを生育させるためには、培養工程において菌床の熟度を十分に高めてしっかりと養分を蓄積させておくことが重要で、きのこの菌床栽培において最も基本的、かつ重要な管理となります。




 


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