きのこの雑学・ひらたけの雑学
  ひらたけの栽培相談


Q7: 傘の奇形が多いのですが?

 生育段階で傘の変形や癒着などの傘奇形が多くなる症状は、菌床が未熟状態で発生操作を行った場合や種菌の劣化が主な原因です。適正な熟度に達しない状態で発生操作を行った場合には、栄養生長から生殖生長へライフサイクルが移行する際に、各組織への分化のための十分な養分蓄積が成されていないことから、胞子を作るための傘が正常に形成されなくなってしまいます。結果として、傘同士の癒着や傘が同心円状に生育できずに歪んだ状態で生長してしまうようになります。
 対策としては、培養段階でしっかりと熟成を進めるように管理することです。具体的には、「ひらたけ」の培養最適温度は28℃前後と他のきのこに比べて高いことから、管理温度をビン間温度で26℃まで高めるように管理する必要があります。一般のきのこのように23℃前後の温度帯で管理した場合には、菌糸蔓延未完了の状態できのこが発生してしまうことがあります。また、「ひらたけ」は培養段階での気中菌糸の生育が旺盛であるため、キャップの通気性が悪い場合や培養室内の湿度が高過ぎる場合などには、ビン口表面を菌糸膜で覆ってしまうようになり、酸欠培養となって熟成が思うように進まなくなってしまうことがあります。そのため、キャップの通気性や培養室の湿度管理、さらには、種菌の接種量を必要以上に多くしないなど、酸欠培養とならないように注意することが大切です。
 なお、種菌の劣化による奇形症状については、自家増殖による性能不良が原因と思われますので、きのこ菌糸の生理特性上から予想される弊害のひとつであるため、栽培培地での拡大培養の繰り返しは行わないことが最大の予防策と言えます。



 


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