きのこの雑学・ひらたけの雑学
  ひらたけの栽培相談


Q10:日持ちを良くするための栄養源配合を教えてください

 菌床栽培で作るきのこは、使用する栄養源の種類や配合割合によって発生するきのこの収量や品質が異なります。特に「ひらたけ」はその傾向が強く、生育工程での湿度管理よりも栄養源の配合割合の方が日持ちに大きく影響します。すなわち、日持ちの良好なきのこを収穫するためには、タンパク質系の栄養源を多く配合して栽培する必要があります。
 具体的には、糖質系栄養源(C源)が多くなると発芽数は多くなって増収となりますが、きのこの色が淡色化して肉質が軟弱となってしまう傾向があります。糖質系の代表的な栄養源としては、トウモロコシヌカやフスマなどがあります。逆に、タンパク質系栄養源(N源)は、芽数を多くする働きはありませんが、きのこの色を濃くして肉質が硬くなり、品質を向上させる働きがあります。タンパク質系の代表的な栄養源は、オカラや米ヌカなどです。
 それゆえ、良質のきのこを高収量で発生させるためには、C源とN源の組み合せが重要で、理論的にはC/N比で表示されます。理想的な菌糸培養時におけるC/N比は、20/1と言われています。しかし、C/N比を測定するためには高額な装置を必要とすることから、一般的な目安として、弊社では可溶性無窒素物(NFE)と粗タンパク質(CP)との比率、すなわちNFE/CP比を目安としています。可溶性無窒素物と粗タンパク質であれば、市販の飼料成分表で含有量を簡単に調べることができますので、自分で計算することが可能です。おおよその換算目安としては、C/N=20/1はNFE/CP=3/1(=3.0)に相当します。NFE/CP比が3.0よりも大きい値の栄養源は糖質系の栄養源で増収効果が期待でき、逆に3.0より小さい値の栄養源はタンパク質系の栄養源で、品質向上の効果が期待されます。
 以上のことから、日持ちの良好なきのこを栽培するためには、オカラや大豆粕などのタンパク質系の栄養源の添加割合を高め、できる限り低温で時間をかけて生育させるようにすることです。しかし、「ひらたけ」の場合は、過剰にN源を添加してしまうと傘の色がインク色となってしまい、商品価値を逆に低下させてしまう場合もあることから、N源の添加過剰には注意が必要です。



 


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