きのこの雑学・エリンギの雑学
  エリンギ8の栽培相談


Q4:養分の自己消化(老熟)について教えてください。

自己消化現象は、きのこの培養において温度の上昇とともに、常に生じている現象です。ただし、より高温になることで、自己消化率が高まる(経済係数が低下する)傾向にあります。つまり、高温で培養することで菌糸伸長は早くなる傾向にありますが、養分の消費も多くなることから、菌体内へ蓄積される養分は思うように増えません。菌糸体内での養分の自己消化は常に起きている現象で、菌糸の伸長速度と自己消化との兼ね合いから、経験的にその菌糸体(きのこ)の培養適温を決定しているのです。それゆえ、菌糸体の伸長最適温度は、決して栽培における培養適温とはなりません。菌糸伸長の適温は自己消化率が高いことから、菌糸密度(養分蓄積)の増加適温とは一致しないのです。一般的には3~10℃の較差があり、菌糸体内の養分の蓄積を多くするためには、菌糸伸張適温よりも低い温度帯で培養する必要があります。
きのこの人工栽培は、短期間に如何に高収量を上げるかが重要ですので、菌糸密度を早期に高める必要があります。そのためには、菌糸を早く蔓延させる管理よりも、菌糸密度を高める、言い換えれば菌糸体内に蓄積される養分が多くなる培養管理が重要なのです。一般的に言われる「高温障害」は、菌糸伸長に悪影響を与える温度帯での培養のことですが、養分蓄積の面(経済係数)から見た場合、菌糸伸長適温での培養は、外観上の菌糸伸長に何ら影響を与えることのないように思われますが、菌糸は自己消化を誘発し、養分蓄積の整った健全な菌床には仕上がっていないのです。培養管理における菌床の仕上がり状態は、収量なり耐病性に大きく影響しますので、きのこ栽培における培養の温度管理は大変重要で、如何に健全な菌床に仕上げるかが、安定発生のための大きなポイントとなります。





 


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