きのこの雑学・しいたけの雑学
  なめこの栽培相談


Q3:種菌接種後の菌糸伸長が思わしくないのはなぜでしょうか?

原因としては、培地調製時における乳酸発酵によるpH低下が考えられます。
培地が発酵する原因としては、以下の要因が挙げられます。

1)ミキシング時の発酵
オガクズに栄養材を混ぜて水を添加してからの培地は、外気温が高い場合には短時間に発酵が進行するようになります。
対策としては、水を添加してからの時間は出来るだけ短く(3時間以内が目安)することです。なお、水を添加する前の空練り時間は、長くとも問題はありません。
水を添加してからの時間短縮のコツは、注水方法がポイントとなります。
ミキサーでの撹拌時の水の添加を出来るだけ左右・中央部が均一となるように留意することです。
そのためには、注水工程において、ミキサーの部位による含水率(握り法で判断)にムラを生じないように水の入れ方を工夫することが重要です。

2)当日殺菌の不徹底
培地調整の終了した培養基は、必ずその日のうちに殺菌を行う必要があります。
培地を調製してから殺菌までの時間が長くなればなるほど、培地の発酵が進み、菌糸の発菌・活着が悪くなります。
発酵した培地は、ミキシング時に異臭を発するようになり、殺菌後の培地の色が極端に黒ずむ現象が認められます。
調製した培地は、必ずその日のうちの殺菌を心がけるようにしてください。

3)余剰培地の再利用
調製した培地が余ることは良くあることですが、余った培地は翌日までそのまま放置した場合には発酵が進んでしまうため、必ずその日のうちに処分するように心がけてください。
やむを得ず翌日に持ち越す場合には、必ず5℃以下の冷蔵庫で保管するようにしてください。
コスト削減の意味でも、調製培地が余らないように、ミキサーへのオガコの投入量を適正化させることが重要です。

4)原材料の発酵
発酵した栄養材やオガクズを使用した場合には、やはり培地発酵と同様の現象が見られます。
古くなった栄養材を使用することは論外ですので、必ず新鮮な原材料を使用して培地製造を行うように心掛けてください。
栄養材(米ヌカ、フスマetc.)を長期保存する場合には、必ず5℃以下の冷蔵庫で保管するようにしてください。

以上のようなことから生じる培地発酵現象は、きのこの菌糸の伸長に悪影響を与える「乳酸」等の有機酸を生成することから、菌糸の発菌・活着を著しく阻害することが知られています。
また、発酵により殺菌前の培地内微生物の数が多くなることは、同一条件の殺菌であっても生残する菌数が多くなってしまうことから、殺菌不良に繋がって結果的にはきのこの菌糸培養に悪影響を与えることとなります。
それゆえ、培地調製に使用する原材料は、出来るだけ新鮮なものを使用する必要があり、外気温の高い夏場などの培地調整は、出来るだけ短時間の作業となるように注意する必要があります。





 


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